2015年2月17日火曜日

プロ魂をみました。

●今夜のNHK「プロフェッショナル/仕事の流儀」は、<世界が認めるコンシェルジュ>でした。
仕事の都合でテレビを観られないかも・・と、録画をしておいて、今、それを観ました。
お客様をお迎えする仕事をしていて、学ぶことが多いはず-、見逃してはいけないー、と思いましたがその通りでした。
シティホテルのコンシェルジュ・阿部佳さんの、お客様の琴線・機微に触れる仕事振りに感動しました。
足元にも及びませんが、私どもも同じ思いを持って、これからもお客様をお迎えしようと、思いを新たにしました。

番組最後に、「貴方にとってコンシェルジュとはなんですか?」の問いに、「私の趣味です。」と答えられていました。
足元にも及びませんが、私どもにも同じ思いがあります。
来て良かったと思ってお帰りいただくことが最良のサービスだと思いますし、そのために趣味の範疇を広げよう、深めようと思いました。

今朝、お帰りのお客様が、宿泊者台帳に次のような言葉を記して下さいました。
『とても寛いで過ごすことができました。来て良かったです。また、来ます。』

お客様をお迎えする仕事をしていて、一番やりがいを感じる言葉です。
松原様、ありがとうございます。
どうぞ、またお出かけ下さい。
お待ち申し上げております。


2015年2月12日木曜日

最初にお召し上がりいただくもの…。

●私どもを再訪して下さいましたお客様から、「最初に伺った時に、お茶がとっても美味しくて、印象的でした。」とお話しをうかがいました。
私どもでは、お客様をお迎えするお茶は、茶葉の産地・静岡の片平商店と40年来の取引きをしています。
自分自身で、日本茶が好きというのもあり、お客様用の茶葉も同じものを使用しています。

実は、高級旅館は別として、一般的なお宿で飲むお茶を美味しいと感じたことがありません。
また、最近は、日本旅館でもティパックを使うところも多くなっています。
宿側としては、急須やお茶殻入れが要らないので、手間暇が要らないということがありますが、どうも風情を感じません。
宿側のメリットですが、お客様のメリットではないと思います。
(もっとも、粗悪品の茶葉よりは、グリーンティのほうに軍配が上がると思います-。)

私どもの鉱泉は、天然アルカリ水で、滑らかな柔らかな泉質ですので、お茶の旨味をよく引き出してくれると思います。
珈琲は、この水を鉄瓶で沸かして、より円やかなお湯で淹れていますので、珈琲好きのお客様は是非お試しください。
(もちろん、珈琲豆にもこだわりがあります。豆のお店は、また別の機会に紹介します。)

もっと、お茶にこだわるお宿が増えて欲しいと思いますし、増えるべきだと思い続けています。


日本伝統の枕に-、プラスアルファがあります。

●先日お泊りいただきましたお客様に、とっても良い枕だったとお褒めをいただきました。
「なかなかフィットする枕って無いけれど、最高だった。」と、おっしゃっていただきました。
(「できるなら譲って欲しい」とも懇願されました。)

私どもの枕は、蕎麦殻を使用しております。
当地は、ソバの産地で、地元の製粉所で出た蕎麦殻をわけてもらい、何日も何日も天日干ししたものを、枕にオーダーしています。
要は、布袋に蕎麦殻を入れて縫い合わせるだけですが、布袋のサイズと蕎麦殻の量にこだわりがあります。
布袋に、目一杯の蕎麦殻を入れず、8分目位にしています。
枕カバーは、この枕に合わせたオーダーの袋状で、幅は枕にフィットし、長さは枕の1.5倍程度あります。
蕎麦殻が8分目の枕は、枕カバーの端をどれだけ中に折り込むかによって、高さが調整できることになり、また、適度な遊びが首元にもフィットする余裕を生み、お客様にお褒めいただいた結果になったと思います。

お客様の中には、枕を持参される方がいらっしゃったり、百貨店には枕専門コーナーがあったり、快眠のために枕の要素は大きいと思います。
枕が変わると眠れないという方も多いと思いますが、そうしたことが少なくなるように、日本伝統の蕎麦殻枕に、西洋式のピローケースにすることによって、高さを調整できるようにしていますので、高さが気になるお客様は、カバーの折り込み具合を調整されてみて下さい。

私どもは、「エアリーブ」でも「テンピュール」でもありませんが、お試しいただく価値がある枕だと思っております。